2018-03-08

「置かれた場所で咲きなさい」

回診をしていたら、ある患者さんのテーブルの上にあった本

「置かれた場所で咲きなさい」

たしか少し前に注目された本だった記憶があります。

自分の今の状況を受け入れ、

その状況を一生懸命に生きることの大切さを説くこの本は

癌患者さんにとっては感じるところの多い本なのでしょう。

しかし、この本の著者はたしか修道女だったはず。

となると、彼女の思想的背景に対する理解が重要となってきます。

修道女であるということはつまり彼女はキリスト教徒であり

なんらかの宗派であるということです。

キリスト教…つまり一神教では

人間一人ひとりの運命はすべて神がお定めになったことなのであり

人間側としてたとえどんなに不満があったとしても

それを受け入れて生きざるを得ないのです。

だって世の終わりに神が救済してくれるとしたら

きっと神さまの言いつけを守って、

神さまに気に入られた人間に決まっているじゃないですか。

だから敬虔なキリスト教徒なら、文句を言わず現状を受け入れるのです。

それがこの本の背景…

そしてこれは決して悲観的なことではなく

与えらえた仕事であるとか家業とかを一生懸命勤めることが

お金儲けの肯定となり資本主義が生まれる原動力となったからです。

とはいえ、寛大で全知全能で愛に満ちた神さまなら

人間の行いすべてを温かく見守って優しく受け入れてくれることでしょう。

だから

自分の人生は自分の手で切り拓いていけばいいのです。

神さまに丸投げするのではなく、自己責任を果たせばいいのです。
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今、できることを。。。

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