2018-03-08

「置かれた場所で咲きなさい」

回診をしていたら、ある患者さんのテーブルの上にあった本

「置かれた場所で咲きなさい」

たしか少し前に注目された本だった記憶があります。

自分の今の状況を受け入れ、

その状況を一生懸命に生きることの大切さを説くこの本は

癌患者さんにとっては感じるところの多い本なのでしょう。

しかし、この本の著者はたしか修道女だったはず。

となると、彼女の思想的背景に対する理解が重要となってきます。

修道女であるということはつまり彼女はキリスト教徒であり

なんらかの宗派であるということです。

キリスト教…つまり一神教では

人間一人ひとりの運命はすべて神がお定めになったことなのであり

人間側としてたとえどんなに不満があったとしても

それを受け入れて生きざるを得ないのです。

だって世の終わりに神が救済してくれるとしたら

きっと神さまの言いつけを守って、

神さまに気に入られた人間に決まっているじゃないですか。

だから敬虔なキリスト教徒なら、文句を言わず現状を受け入れるのです。

それがこの本の背景…

そしてこれは決して悲観的なことではなく

与えらえた仕事であるとか家業とかを一生懸命勤めることが

お金儲けの肯定となり資本主義が生まれる原動力となったからです。

とはいえ、寛大で全知全能で愛に満ちた神さまなら

人間の行いすべてを温かく見守って優しく受け入れてくれることでしょう。

だから

自分の人生は自分の手で切り拓いていけばいいのです。

神さまに丸投げするのではなく、自己責任を果たせばいいのです。

2018-02-23

罪悪感を感じないチョコレート

甘い物を食べると太ってしまう…

そんな罪悪感を抱かせないように と

近年売られているのが「no guilty sweets」

という、カロリーを控えた菓子商品です。

今月は2月ということで

バレンタインデーに盛り上がった方々も多いのではないでしょうか?

しかし…

チョコレートの実態を知ってしまったら

罪悪感を感じずに食べることなどできません。

チョコレートの原材料であるカカオは

本来はアマゾンの熱帯雨林で木陰に生息する小さな木でした。

王族や一部の特権階級の人のみが

その恵みを味わうことができたのですが

ヨーロッパ人が侵略し、その味を知ると

さっそく量産しようということで持ち帰りました。

これが悲劇のはじまりです。

カカオはアフリカの農場で緑の革命方式で栽培されることとなりました。

その結果、アフリカで発生したのが

「児童の奴隷労働」

という悲劇です。

欧米諸国は少しでも安い労働力・低コストでカカオを手に入れたいと考えます。

そしてアフリカの農主も同じ考えをし

さらに貿易の恩恵を受けるアフリカの政府も同じ考えをした結果

右も左もわからない児童が

軟禁され、不当に労働をさせられ、暴力を振るわれる

という悲劇が起きたのです。

今や部隊はアフリカから南米や赤道直下の国々へと移り

多少はマシな状況になったとはいえ

カカオ、そしてチョコレートはいまだに

不当な労働によって供給されている食品なのです。

本来なら、数倍以上の値段で売らなければ

現地の人々の利益になりません。

結局、われわれ”先進国”の社会は

こういった不均衡によって成り立つ社会なのです。

これが健全な成長であり、人類の進歩・発展といえるのでしょうか?

2018-02-02

自然と生きる

関東は今年2度目の積雪。

今回は都市機能がマヒするほどの積雪とはなりませんでしたが

東京が雪に弱いのは相変わらずです。

健康とは人間にとって自然な状態

人体にはホメオスタシスと呼ばれる

「現状を維持しよう」という仕組みがあるのですから。

だから健康に生まれたのなら健康であり続けるのが自然な状態。

つまり病気になるのは不自然な状態

だから「何が不自然なのか」を見つけて修正してあげれば

身体は自然と健康を取り戻すのです。

人体がバランスを崩すきっかけの一つが

自然界との乖離

であると考えます。

今まで何千年、何万年ものあいだ自然とうまく折り合いをつけてきたのに

この数百年で急速に自然界に背くようなことばかりしてしまいました。

たとえばスーパー堤防や護岸工事

あんなことをしたら自然界のサイクルやバランスを破壊するだけで

結局そのツケがあとで人間に返ってくるだけだというのに

国交省とそこにぶらさがる土建業、政治家の生活を支えるために

自然が破壊されているのです。

日本はもはや人口減少時代。

これ以上の開発など(使う人間がいなくなるので)不必要なはずです。

にもかかわらず、少数の人間の懐を満たし、

生活を支えるためだけに自然が破壊されているのです。

土建業などももはや淘汰されていくべきであるのに

国土という財産を犠牲にして生きながらえています。

なんてバカバカしいことでしょうか。

海外を見てみればいいではないですか。

大自然を敬い、その恩恵にあずかろうというのなら

津波や洪水の危険がある地域などには住まなければいいだけの話です。

川は定期的に氾濫するからこそ

土壌が撹拌されて肥沃な土地ができあがるのです。

草津白根山などの火山も同様です。

奇しくも草津温泉の女将が言っていたように

すべての温泉は火山の賜物なのですから

火山活動に伴うリスクを受け入れねばなりません。

これだけ自然を破壊し続けておいて

災害なんてなければいいと思うなんて

そういうのをまさに自然の冒涜というのだと思います。

日本民族はかつて、世界でも有数の、自然を愛し自然を敬う民族でした。

今の世の中の疾病の発生動向などを見ていれば

もはや日本人はほとんど消滅したということがわかるような気がします。

2018-01-27

終末時計 残り2分

米国科学雑誌が発表している「終末時計」

地球のなが~い歴史を24時間で表示したとして

人類によって地球が破壊されて終末が訪れるまであとどのくらい時間があるか

というユーモラスのあるものですが

その終末時計によれば、地球はあと2分だそうです。

それほどまでに人類による地球の破壊の危機が広がっている…

と、彼らは発表したわけですが

自然を征服すべき対象と捉えて無制御・無秩序に自然破壊を繰り返し

それを文明の発展であると言い続けてきたのは白人たちじゃないですか。

正しい表現をするなら

「白色人種によって地球が破滅されられるまであと2分」

とでも言ってもらいたいものです。

それとも有色人種はそもそも亜人類だと思っているので

最初から眼中にないのでしょうか?

自然を畏敬の対象とし、その恵みを享受しながら自然と共生してきた

縄文人である日本人にとってはまったくもって馬鹿げた話です。

自然破壊を推し進めたのも、原住民を虐殺して領地を拡大させたのも

平和に暮らしていた大半の人類を

破壊、混沌、不和、恐怖などの危機にさらしたのはまさに白人ではないですか。

そういう歴史認識とか自覚って彼らにはないんでしょうね。

彼らは自分=正義と考えてしまう人々ですから…

2018-01-14

気候変動なのか気候サイクルなのか

この週末はセンター試験でした。

受験生だったころが懐かしいです。

人生の分岐点ともなりうるこのセンター試験、

雪でご苦労された受験生の皆様、お疲れ様でした。

さて、夏には最高気温が38℃だ北極の氷が融けただのと騒いでいたメディアが

最近ではNY氷漬けになっただのウン十年ぶりの大雪だのと騒いでおります。

このことからわかるのは、地球では決して温暖化が起こっているのではなく

「季節の差が極端になっている」

という、気候変動の問題だということです。

しかもこれは、実はウン十年とかウン百年というサイクルで起こっている

ごく当たり前の自然現象に過ぎないのかもしれません。

近視眼的になってしまうと、去年より暑いとか寒いとか

そういう世間話レベルに終始してしまいそうですが

地球の長い歴史の流れの中から見れば

いつも通りの出来事に過ぎないのかもしれません。

しかし

メディアや企業、政治を支配する側は

我々に近視眼的で短絡的で感情的になってほしいと思っています。

そうすれば洗脳するのはたやすいことだから。

なのでわれわれは、決して彼らの戦略にはまらないよう

慎重に議論すべきなのです。
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Saga of Gemini

Author:Saga of Gemini
一外科医として
今、できることを。。。

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